こんにちは 東浜で研修中の奥です。
ふらっと立ち寄った本屋さんで西加奈子さんの『くもをさがす』というエッセイを見つけ、購入しました。
元々、西さんの作品と髪型が好きで、中村文則さん、又吉直樹さんとの対談番組で西さんは「結婚してよかったことは、周りから結婚しないの?と聞かれないこと」とおっしゃっていたのが印象的でした。
『くもをさがす』という本の中で、西さんのおばあさんは蜘蛛が弘法大師の使いだと信じていたと書かれていました。
私も幼いころに、朝蜘蛛は縁起がいいと聞いたことがあります。
調べてみると、蜘蛛は習性として「晴れた日にしか蜘蛛の巣を張らない」と言われており、蜘蛛を見た日は一日中晴天に恵まれることを意味するそうです。
また、お釈迦様の使い、害虫を食べてくれる益虫、8本の足がある=末広がりを暗示する、糸を張る=良縁をつなぐなどいいことがありました。
工房で掃除をしているときに、朝蜘蛛を見つけると「お、ラッキー!」と思っています。
もう一つ、本の中のエピソードで、若い女性2人が10㎝程の大きな芋虫が道を横断しているのを見て、「これは何になるんやろ?」と西さんに聞いて「さぁ、蝶やないかな」と答えると、そのうちの一人は「じゃあ、めっちゃ大きな蝶やな!」と嬉しそうに笑って、
西さんが「でも、このままでいても綺麗やんね」と言うと、「ああ確かに!でも、やっぱり蝶にはなりたいんやないかな」「こんなに移動するのん遅いし、ストレスちゃう?蝶やったら空飛べるねんで?」という彼女たちの会話が私自身に言われているように感じました。
芋虫を綺麗と言ってくれる西さん、いいな~。
蝶は幼虫からさなぎ、そして蝶へと姿を変えて成長することから「変化・変容」や神の使い、生の世界と死後の世界をつなぐ乗り物と考えられたりもしているそうです。
赤穂緞通にも蝶の縁と、秋の七草の『七草に蝶紋』という緞通があります。
持ち主に心身ともに健やかに美しく変化・成長して欲しいなどの願いが込められています。
子どもの頃から読書感想文を書こうにも、引用文になってしまうので、本の魅力を伝えるのが苦手なのですが、『くもをさがす』は友人にもおススメした本です。
病気の人それぞれに思うことは違うと思ますが、全くわかっていなかったなぁという私自身への反省と、人に寄り添うことの難しさと、人の温かさを感じる本でした。
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東浜では昔から受け継がれてきた
技術や伝統、想いを大切に、
品質の良い赤穂緞通の製作を心掛けています。
今でも握りバサミ一本で作る工程は150年前と変わりません。
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東浜で製作されている赤穂緞通は新柄を含めて、持ち主となる方の幸せを願った柄。
昔から織られてきた一畳サイズだけでなく、現代の暮らしに合ったサイズや、アートとして額に入ったものもご用意があります。
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「ギャラリー東浜」の一室をレッスンスタジオに、海外で活動していた講師が、マンツーマンでレッスンを行っています。トランペットは初めてという方、楽譜が読めない方も大歓迎です!希望があれば、英語でのレッスンも可能です。