先日家で母が見る歌舞伎のテレビを横でぼーっと見ていると尾上菊之助さん演じる「春興鏡獅子」の着物のたもとに緞通でも使われるお花が。
全てが同じではないのですが、同じお花を意匠されたものだと思われます。

赤穂緞通はまだ資料に載っていないものも多くあり、この緞通もその一つでした。個人的にずっとこのお花が何かわからなかったのですが、恐らく牡丹の花ではないかと思われます。
牡丹と獅子は縁起の良い組み合わせとされていて、獅子の小道具や衣装にはよく牡丹が用いられます。
獅子の唯一の弱点が自身の身に寄生する虫。その虫を退治するのが牡丹の花にとまる夜露とされています。菊之助さんの後ろにある屏風にも牡丹の花が描かれていますね。

日本の文化は気づけば、すごくお洒落なことが多い様におもいます。獅子の虫を退治するのが牡丹の花にとまる夜露・・・どんな人が考えたんでしょうか。すごくロマンチックですね。

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