トランペットの基礎練習の中に「音階」というものがあります。
長調だけで12の調がありますが、音階は曲の基礎となるものなので暗記は必須です。
生徒さんには
「これ全部覚えるんですか?えーー!!!っ」と言われます。
「はい、来週には3つテストです!」
「えーー!」
実際、確かに7つの♯や♭をみると目が回ります。次の週には、「覚えられる気がしません・・・」と教室に入ってくるなりおっしゃいます。
私は楽天的に「大丈夫です!覚えられます!」と堂々とした態度で返します。笑。
毎日の練習というのは正直なもので、毎日吹いていれば、見るだけで嫌になることも苦に思うことなく吹けるようになります。写真は生徒さんが書いてくださったノートですが、私の見本を聞いてこんな形に聞こえたからと書いてくださったノート。ちょっと感動しました。本当に素直な生徒さんですよね。
私は高校の時に暗記しましたが、正直一番嫌いな練習でしたし、覚えろと言われたOBの人に「なんでや!」と反抗心を抱く素直じゃない、かわいくない高校生でした。笑。でも今思えばあの時覚えていたので、次のレベルの練習曲も難しく感じることなく吹けて、曲の移調や基本的な曲の理解もできるようになったんです。やはり練習の王道となっているものには理由があって、避けては通れないものなんだと身に染みて感じます。
覚えた生徒さんは時間をかけて12個の音階を吹くうちに、吹ける音域が広がった、スタミナもついたと効果を実感できるようになったようです。基礎練習は面白くない、でもそれを乗り越えるとまた次のレベルになってより音楽を楽しめるようになります。
うーん、私も嫌いな基礎練習の楽譜を引っ張り出して、いざ練習だ!
「ギャラリー東浜」の一室をレッスンスタジオに、海外で活動していた講師が、マンツーマンでレッスンを行っています。トランペットは初めてという方、楽譜が読めない方も大歓迎です!希望があれば、英語でのレッスンも可能です。